福岡 グラフィック つなぐデザイン アートディレクター森下かづこ





逃げるは恥だが役に立つ

2014. 10. 31




『逃げるは恥だが役に立つ』

最近、読んだマンガのタイトルです。
いやー、おもしろかったです。


ざっくりストーリーは…

就職先がなかなか見つからない女の子が
ある男性の家政婦として臨時で働くのですが、

安定した就職先と住居が欲しい女の子
潔癖な男性がはじめて、気が合う家政婦に長く勤めてほしい

というお互いの都合をつきつめた結果…

結婚をしてしまいます。


それも、体裁だけの結婚で
恋愛関係は一切無く、あくまで雇用関係として。

夫である男性は、妻としての働きに対して女の子に賃金を払います。

雇い主と従業員という関係でありながら、
一緒に生活するふたりは、やがて惹かれ合うのですが…


愛。
お金。
仕事。
結婚。

の組み合わせに対して、少女マンガ(?)でありながら、
クールに分析してあって興味深いです。



女性に縁がなく生きてきた雇用主である男性が、自分のことを
「プロの独身」というのがとくにおもしろいです。




人が人をすきになるときは、
その人の良いトコロをすきになりますが、

ほんとうにすきになるときは、
その人のダメなトコロをすきになるもんだなあ、とおもいました。












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梅とかレモンとか

2014. 10. 22




とてもありがたいことに
ここ最近、とてもいそがしくお仕事させていただいています。

いそがしくなってくると、
2週間先くらいまでのタイムスケジュール的なものをつくります。

そして、自慢じゃありませんが、
そのスケジュールどおりにコトがはこんだためしがありません。
(しかし、納期にはかならず間に合います。もうミラクルです。)


それというのも、
スケジュールが進むにつれ、
わたしも人間なので「疲労」というものが蓄積するため、
後半はどうしても、効率がおちてしまうからです。


そして、今。
まさに後半とよばれる時期にさしかかっています。
はふー。


そこで、後半の強い味方。
“梅とレモン”です。

クエン酸です。



お茶に梅を溶かして飲んだり、
炒め物やスープにレモン汁をいれると
ぱきっと元気になります。


あと、音楽をかけてルンルンにおどってみたり、
逆立ちしてみたり、
お風呂にじーーーーーーーーっとつかってみたり。



お仕事があることに感謝するとともに、
がんばってくれている自分のカラダも
いたわってあげたい、と最近おもいます。

歳かな。

歳だな。




















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柳家花緑 第30回美案寄席

2014. 10. 11



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「はぁ…」
一緒にいった友だちが帰り道にため息をつきました。

「終わってしまった。今観たばかりなのに、もう次まで待ちきれない」と。
そして、「花緑さんと同じ時代にうまれてよかったー。」とも言いました。


花緑さんは高座の上から江戸の風に乗って、落語の魅力をまき散らします。
その魅力につかまった人間は、
花緑さんの落語を一席でも多く聴きたいと、願わずにいられないのです。


そんな、魅力の塊(笑)柳家花緑 第30回美案寄席にいってきました。




この日のマクラは、花緑さんが先日乗った
電車のトイレのウォシュレットがすごかった、からはじまりました。
水圧が五段階に調節でき、しかも、1回つかうごとに、
水圧設定が基本の「3」にもどる
この、あまりに細やかな気づかいのウォシュレットを見て、
博多天神落語まつりをプロデュースしている円楽師匠(笑点の楽太郎さんでおなじみ)
細やかな心づかいに通じるものがある、 という話に発展。

人を思いやる円楽師匠と、おしりを思いやるウォシュレット。

冗談交じりにウォシュレットにからめて話されていましたが、
円楽師匠への敬愛がにじみでるような、やさしく可笑しい話でした。




そして、1席目。


【明烏(あけがらす)】
悪友ふたりが、女っけのないマジメで堅物の若旦那を
お稲荷様にお参りにいこう!とだまして、
吉原に連れて行ったことによって巻き起こるドタバタ劇。


「…若旦那ものの噺を…」という前ふりがきたとき、
うぁ!!きたーーーーーーーーーーー!! とおもいました。
明烏、だいすきな演目のひとつです。
小さん師匠のお孫さんとして、実生活でも“若旦那”の花緑さんが演じる“若旦那”噺。
ずーーーーっと、ずーーーーっと、花緑さんの明烏を聴いてみたかったのです。
やっぱり、おもしろかった!
上品な花緑さんらしい、上品な明烏。
個人的には、この噺はもうちょっと下品な味付けのほうがすきかも(笑)です。




2席目?

前日に福岡で趣味のウクレレを買った、とのことで
その演奏を披露してくださいました。
着物と座布団で能舞台からウクレレ。すごい組み合わせ。

1曲目はアナと雪の女王主題歌Let It Go』の弾き語り。
2曲目は寄席の主催者の方達と一緒に『なだそうそう』。

上手い演奏ではなかったけど、
あったかい気持ちの伝わるステキな演奏でした。
落語の独演会で思わず聴けたウクレレ演奏に会場は大盛り上がり!
なんだか、友だちの家でみんなで遊んでるような一体感。
お客さんもみんなあったかい雰囲気。




3席目。


【不動坊】
講釈師の不動坊が亡くなり、のこされた美人の未亡人お滝さんが
おなじ長屋の吉兵衛と再婚することに。
お滝さんに憧れていた長屋の男連中がそれをねたみ、
破談にするために、ある作戦を決行しようとするが…
というストーリー。


花緑さんが演じる、ちょっとおマヌケな幽霊役の噺家がかわいくて。
不動坊と思い込んでいる吉兵衛に怒鳴られて、思わずに謝っちゃったり、
まだ幽霊になりたてなもんで… なんていいわけするところが
見ているほうもいたずらに一緒に参加してるようなドキドキと爆笑!

幽霊に、10円札くれたら成仏します。といわれて
「……? …はいッ」と、なんかおかしいな?とおもいながらも
ぶっきらぼうにお金を差し出す吉兵衛の様が絶妙です!

わたしもやっぱりおもいます。
花緑さんと同じ時代に生まれて、その存在を知り、
高座を生で見ることができて、ほんとうにうれしい、と。
















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LUPIN the Third

2014. 10. 05



本日は、赤坂のコーヒー美美(びみ)さんで開催された

「北口大輔チェロリサイタル」を
聴きに行ってきました。


たった30名ほどのお客さんで聴くには
あまりにもったいない、すてきなチェロの音色。
贅沢な空間。

バッハを中心にいろんな曲が演奏されたのですが、

最後に
「コレをチェロで演奏しているのはおそらく自分一人だけだとおもいます。
力道山の空手チョップみたいな、自分の飛び道具です。
だから、これを演奏したら、今日はおわりです。」

とMCのあとに演奏された曲。


それは、ルパン三世のテーマ曲。
そう、だれもが知っている、あの曲。





シビレたー…。


かっこいいのなんのって。


イントロのフレーズを
わざと、すかして(しっかり弾かないかんじ?)演奏していて、
それが、まるでタバコを吸いすぎた肺からもれてくる息で
吹いた口笛のようで、、、。
一気に、ルパンの世界へ。



あんな音はじめて聴きました!

かっこいいにもほどがあるぞー!
















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森下の半分は優しさでできています

2014. 10. 04




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このところ、ペンタブレットなるものの購入を考えており、
どこのどんなものがおすすめか、を
持っている人などにイロイロとたずねまわっていました。

そんななか。

本日とあるデザイン事務所さんにて打合せ中に、

こちらのデザイン事務所さんではペンタブとか使われていますか?

となにげに質問したところ、

「使ってますよ。なんなら持って帰ってためしに使ってみます?」


!!!!! なんと!!
ホントにいいんですか!?



いやー、なんでも言ってみるものですね。
まさか、貸していただけるとはおもってもみませんでした。


電気屋さんで、、、などではなく
自分の作業環境で試用ができるというのは、とても貴重なコトです。


わたしの半分は、まだまだ半人前でありますが、
もう半分は、いろんな人たちの優しさでできています。
バファリン気分です。














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2通のお手紙とプレゼント

2014. 09. 13




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ある朝、わたしの自宅に
宅配便でプレゼントとお手紙が2通届きました。

1通はお仕事でお世話になった代理店の方から、
もう1通の手紙とプレゼントはお客さまから。



そのお仕事は大きな案件で、プレゼンから含めると
1年近くおつきあいしてきました。
しかし、進行は基本的に代理店の方がされて、
お客さまが少し遠方のこともあり、わたしが直接お会いしたのは、
撮影時に打合せをかねて2~3回のみでした。


それなのに。


お客さまからのお手紙にも、
代理店の方からのお手紙にも
とってもあたたかい言葉がつづってあり…。


…なんというか…
もう、なんと言葉にしていいのかわからず、
感動してしまいました。
お礼を言わなければいけないのは、わたしの方なのに。



こういう感想は、ちょっと変かもしれないけれど、
自分の親に見せてあげたいな、とおもいました。

とーさん、かーさん。
わたしはこんなすてきな人たちとお仕事できてますよって。


















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解決!

2014. 09. 12




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長年の悩みのひとつが、
このドライヤーひとつであっさり解決しました。

あまりのあっけない結末に、拍子抜けです。



わたしは髪がものすごく多くて乾燥しがちです。

なので、髪を洗ってドライヤーで乾かすと
余裕でスーパーサイヤ人になれます。
修行の必要もなく、爆発です。


いろんなシャンプーやトリートメントを試してもダメ。
アウトバストリートメントでしっとりさせようとすると、
べっとりしてしまう。
つけないと爆発。二択。


あの手この手をためしてみて、
じゃあ、ドライヤーでも変えてみるか、となにげに買った結果。
暴れん坊の髪の毛がストンッとおさまりました。
びっくり。



たぶん、もともと髪のきれいな人は
実感しにくいとおもうのですが、
わたしのようなサイヤ人には効果てきめんでした。


もう、パナソニックさんに足を向けて寝られません。










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もしも中2男子だったなら…

2014. 09. 06




もし、わたしが中2 男子だったら
落語家をめざしてただろうな、とおもうくらいすごい高座でした。

先日の柳家花緑師匠の「らくだ」が。


すごすぎて、その余韻から数日たちなおれないくらいでした。
はふー…


【らくだ】
長屋の嫌われ者の通称「らくだ」がフグにあたって死んでしまい、
そのコワモテの兄貴分が弔いをしてあげようとします。
そこで、偶然とおりかかったクズ屋さんを無理矢理ひきとめて
ふたりでお通夜のマネごとをはじめるのですが、
だんだんとおかしなことになってきて、、、、

というストーリー。




コワモテの兄貴分も、
花緑師匠が演じると二枚目の男前に見えて。
その二枚目がするからこその、笑いがじわじわと…。
そしてクズ屋さんがお酒を飲むシーンで、
ちょっとドキドキするくらいの
とてもながーい間を持たせるのですが、その無言の行間に
クズ屋さんの心の声がきこえてくるような、こまやかな仕草と表情…。



終演後、一緒にいった友だちと
近所のベトナム料理屋さんにとびこみ、
ビールをのみバインセオを食べながらワイワイともりあがりました。
イイ夜だったなあ。





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9月2日
柳家花緑独演会『第2回 渡辺通り 花緑会

演目
●真田小僧(台所鬼〆)
●火焔太鼓(柳家花緑)
●らくだ(柳家花緑)
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